五体満足の「五体」の意味

五体満足と五体

「五体満足」とは五体に欠けた部分や不完全な部分がない状態のことを意味します。 辞書の解説では[名・形動]からだのどの部分にも欠け損じている部分がないこと。また、そのさま。でした。

では「五体」とは、

東洋医学では、筋、脈、肉、骨、毛(または皮)のことを指します。

漢方では、筋、血脈(けつみゃく)、肌肉(きにく)、骨、皮のことを指します。

仏教の「五体投地(ごたいとうち)」という礼拝の作法では、両肘、両膝、額を地面に付けるので「五体」は両肘、両膝、額のことを指します。また、仏教では頭、頸(くび)、胸、手、足のことを指したり、頭、腕、足、胴体、心を指したりすることもあるそうです。

他にも、仏教、儒教では「五」という数字は「全て」を表すことが多く、「五体」とは「体の5つの部分」ではなく「体全体」と解釈することもあるそうです。

以上のように「五体」という言葉にはいろいろな解釈があり、具体的にどの部分を表しているのかはっきりしないのですが、五体満足の「五体」場合は体全体のことを指すことが一般的です。しかし現実は、何となく想像はされるものの、実はハッキリしていないのです。「四肢+頭部」の組み合わせ。
三や四もそうですが、例えば五行という言葉があるように、仏教や儒教陰陽道では五という数で「全て」を表わすことが多いので、五体というのもその1つで、それぞれに解釈は違っても全身を表わすことには変わりないという事だそうです。

五体満足の類語

体全体に欠けた部分や不完全な部分がない状態を意味する「五体満足」の類語は「健康体」になります。

五体満足の対義語(反対語)

対義語は「身体障がい」「身体的欠陥」などが当てはまります。

乙武洋匡さんの著書に「五体不満足」というものがあります。

「五体満足」の対義語として「五体不満足」があるように感じますが、「五体不満足」は、乙武洋匡さんが「五体満足」の反対の言葉として作った造語なので、辞書などには載っていません。

「五体満足」の使い方や例文

体全体に欠けた部分や不完全な部分がない状態の人に対して使ったり、そうなるように願うときに使います。

●健康に成長したことを親に感謝するときに「五体満足に産んでくれてありがとう」と感謝を伝える

●お腹の赤ちゃんに対して「五体満足で生まれてきてね」と願いを込める

「五体満足」という言葉は、体に障がいを持っている人や、その家族や関係者にとって差別にあたるのではないか?ということで、放送禁止用語にしているテレビ局もあるようです。体に障がいがあっても、精神的にも健康で生き生きと暮らしている人たちはたくさんいますし、誰もが不自由なく、生活できる社会を作るよう、いろいろな人が努力をして社会も変わり始めています。近い将来本当の意味での誰もが不自由なく、生活できる社会の実現を祈りできることは前向きに取り組みたいものです。